NHKスペシャル ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる

大河ドラマの流れでそのまま観たNHKスペシャル
「ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる」というタイトル。


観はじめるまでは、「ヤノマミ」とはなんかの動物かと思っていたのだが、奥アマゾンに1万年以上前から住む「人間」のことであった。「ヤノマミ」とは彼らの言葉で「人間」という意味だそうだ。


最後の石器人とも呼ばれる彼らは、精霊信仰というのであろうか。人は死ぬと精霊になり、精霊も長く生きるといつかは死に、そして虫の姿でまた大地に戻るのだという。(男性はアリ、女性はダニやノミとして転生するそうな)


一番驚いたのは、子が生まれると母親が、その子を「人間の子として育てるか」あるいは「精霊のまま天に返すか」を選ぶということ。嬰児は母親が決めるまでは精霊だそう。そして半数以上が後者の精霊のまま天に返す方になる。天に返すには、嬰児をシロアリの巣に捧げ、食わせ、そして巣ごと燃やすという方法。


当たり前だが、全く常識が通用しない世界で、観ていて驚きを超えた恐怖に近いものを感じた。世界は広い。いろいろな文化や考え方、生き方があるんだ。


NHKスペシャル ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090412.html