「地球の“叫び”を聴け!」

今日のゲストはアルピニスト野口健氏。
正直言って、この人の事はあまり好きではなかった。
深く知ろうとする事もなく、ただ何となく。
石原家の次男みたいな顔してるし。
食わず嫌いみたいなものか。

けれど、今日の放送を見て考えが変わった。
なかなかの好人物とみた。
7大陸最高峰登頂の最年少記録を獲得したのが今から9年前の25歳の頃。
16歳からずっと世界中の山々を登り歩いてきている彼は、へたな科学者よりも
地球温暖化について理解が深いと思われる。


・環境破壊の影響が顕著に見られる現地に足を運ぶと、何かをしなければならない気持ちになる。
 (逆を言えば、足を運ばない限りは他人事止まり)


・環境破壊の影響を受けている多くは最貧国と呼ばれる国々の人。
 (先進国の人々にはまだ実感が薄い)


・エコの話をすると、どうしても消費を締め付ける的な話になるが、それではダメ。
 環境問題で儲けてやるぞという意気込みを企業が持ち、実践する事で環境問題への熱が高まる。
 CSRがどうだとかそんな薄っぺらな事やってても仕方が無い。


・アマゾンの木を切り倒す事を生業としてる人達に「木を切るな」と言っても無駄。
 何故なら彼等は木を切る事で生活をしているから。木を切らなくても生きていける世界を
 作っていかなければならない。


番組ではこんな話をしていたような。
どれも言われるまでもなく、な内容なんだけれど。
分かってはいるけれども、じゃあ散々CO2垂れ流している先進国で暮らす一人として、
何が出来ているかっていうと、大した事は出来てない。

このままの勢いで温暖化が進めば、冗談抜きの話で、
自分達の子供世代が今の自分達と同じ年になる頃には、地球はえらい事になってるでしょう。
今日はそんな事を真剣に考えさせられた一時間だった。

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/080707.html

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温暖化の影響でヒマラヤの5000mを越える高地で氷河が融解、大小あわせて2000を越える「氷河湖」が出現している。
しかも、その「氷河湖」が溢れ、決壊の危機にさらされている!
すでに決壊が始まった「氷河湖」もあり、今後もこの決壊が続けば、大量な水が下流の村を流し、ネパールだけでも約2万〜2万5千人の命が奪われるだけではなく、下流域の国々の被害と併せると未曾有の大災害と繋がる可能性を秘めている!


その様子を目の当たりし、訴え続けるのがアルピニスト野口健(34歳)だ。
25歳で7大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立した野口は、2000年から「エベレスト清掃登山」を開始。以降、世界で最も過酷な場所での清掃活動を続けてきた。


1995年の京都議定書制定以来、環境問題に取り組む日本。しかし政府の机上の空論や排出権をビジネスと捉え、環境問題で利益を得ようとする 人々の出現など、環境問題はけっして明るい方向に向いてはいない。地球に住む人類は、温暖化の地球にあって何を行えばよいのか?

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