「いらないゴミが地方を救う」

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/index.html

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2週連続で「リサイクル問題」に迫る特別企画の第2弾。
2週目の今回は「いらないゴミ」をリサイクルすることで、地方の衰退産業や苦しんでいる人たちを救おうとする取り組みを取材する。
ひとつは、家庭やレストランから調理した時に出る廃油を利用し、安い燃料を作ろうとする取り組みである。家庭でも廃油の処理は面倒であるし、特にレストランなどの外食産業は、廃油を処理するコストもかかっている。それを回収し、割安の燃料として再生することで、燃料高で苦しむ地元の配達業者や赤字のバス会社を救おうというのだ。
一方、みかんの搾りカスを再利用してバイオマスプラスチック商品にすることで、愛媛県のみかん農家を救おうという取り組みも始まっていた。
最近、収入の減少で廃業するみかん農家が増えているというが、搾りカスを再利用することでみかん農家の収入を増やそうという試みだ。
これまでは「いらないゴミ」として処理されてきたものをリサイクルすることで、地域の人たちを救っていく・・・
そんな挑戦を追いながら、「良きリサイクルとは何か?」を探っていく。

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なんて面白いんだ、ガイアの夜明け
役所広司が好きだ。


今回は2週連続のネタ。「リサイクル問題」について。
沖縄のうるま市。エコ・エナジー研究所が開発した粉末。
廃油と灯油を3対7で混ぜて、この特殊な粉末を入れて、熱しながら混ぜる。
そして漉す。そうして出来た燃料は、通常の燃料に比べて俄然割安だそうで、
バスなどを普通に走らせる事が出来る。
地方の赤字路線のバスは、燃料高や利用者の減少で廃線が相次いでいるが、
この割安な燃料の安定供給が可能となれば、ただゴミとして燃やすだけった廃油が
再利用され、かつ赤字路線も助かるという話。
まだまだ軌道に乗るまでにはたくさんの問題があるんだろうなと思うけれど、
こういう話題は見ていてとても楽しい。気持ちも明るくなる。


続いて、愛媛のみかん農家。
規格より小さかったり、ほんのちょっとでも日焼けあとがあると、
青果としての価値はガタ落ちになり、ジュース用に回されてしまうとか。
これは全体の収穫の20%にもなるそう。
当然ジュース用のみかんの買取価格は大幅に安い(通常の5分の1程度)

ジュース用のみかんの買取価格が安いという事の大きな理由は、
ジュース製造時に、みかんの3分の2が搾りかすとなり、その搾りかすの廃棄に
大幅なコストがかかるからだというのだ。
廃棄といってもゴミとして捨てる訳ではなく、乾燥させて家畜飼料の原料として利用する。

3万トンのみかんから、2万トンの絞りかすが発生し、
これを家畜飼料の原料とするのに2億円のコスト。
家畜飼料が5千万円で引き取られる。つまり1億5千万円の赤字。
これがジュース用みかんの価格の足を引っ張っている。

そこで出てきたのが、木くずやわらなどを「バイオマス プラスチック」に変える技術を開発した、
東京の「バイオテック マテリアル」という会社。
搾りかすを買い取って、搾りかすプラスチックを作り、それを販売するって寸法。
搾りかすプラスチックは木に似た色みや質感があり、建材なんかにうってつけだとか。


広く社会に認知され、実際に使われるようになるまでには、まだ時間がかかりそうだけど、
技術としてはとてもすごいものだと思うし、それにエコエコエコのこんな時代だから、
もしかしたら意外とすぐに自分達の身の回りにもお目見えするかもね。

日本の技術は本当にすごい。
世界に誇れる日本の技術。
くだらない竹島のネタなどを書いたあとだから余計に感じる。


株式会社バイオテックマテリアル
http://www.bio-tm.com/

有限会社 エコ・エナジー研究所
http://www.okikouren.or.jp/member/kagaku/eco-ena.htm